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ブログ「日々便り」

現場めぐり 音楽ホールと保育園

2021.01.18 カテゴリ:

音楽ホールの現場では、舞台を支える静岡県産の杉材が整然と組み上がっています。

通常、床は金属製の束で支えることが多いので、材木を用いるのは珍しいケースと言えます。今回のように積極的に県産材を活用することには、県内の人工林を循環させるという意味があります。

 

木材は、以前は建築材料に加え、お風呂を沸かす薪など、暮らしのすぐそばにある存在でした。しかしながら住宅設備の近代化や輸入材の流通に伴い、近年、少し影を潜めた感があります。

 

一方、国産材の需要が少なくなったからと、人工林を放置すると、木が育ちすぎてしまったり、山が荒れてしまいます。県産材を使用することは、森林やそこで働く人、ひいては私たちのように、木工事に携わる人を守ることにも繋がっています。


休憩時間、静まり返ったホールの中で、番頭のM君と、大工さんが話し込んでいました。

 

場所は変わり、のどかな田園風景の中、建具枠の取り付けが始まった保育施設の現場へ。

材料は傷がつきにくいタモ材。万一ぶつかっても怪我をしないように、角を丸くしてあります。

用途が変われば現場の雰囲気も留意することも変わるのですね。一人でうなずくスタッフでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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